今回感想を書く本はこちら。
正置友子「メルロ=ポンティと〈子どもと絵本〉の現象学 ――子どもたちと絵本を読むということ―― 」 (風間書房)
ほんとに…久しぶりに、本を読んでてよかった!と思わざるを得ない、すごい本を読んだ。これほどまでに自分の語彙力の無さを呪ったことはない。
こちらは、青山台文庫を運営する、正置友子先生(敬意をこめて「先生」と呼ばせていただきたい)博士論文をほぼそのまま本にしたものだという。何文字書いてるんやとビビり散らかした。メルロ=ポンティ、ちょこちょこ読み聞かせや子ども理解の論文に出てくるから勉強したいんだよなー…
哲学は高校の倫理で止まっており、大学は専門科目ばかりで一般教養は全く取れなかったので、西洋哲学勉強したいのだよ…
青山台文庫行きたい、一日中そこで過ごしたい気持ちになった。子どもの頃、そういった場所があれば、どれほどこころの救いになっただろうか。
いや、それよりも、青山台文庫を団地の自室で開いたのにも関わらず、「子どものことはさっぱりで」という正置友子先生の言葉に驚いた。自分の蔵書を子どもたちのために開放するなんて、なんて濁りのない純朴なやさしさなのだろう。(こういうと「そんなことありません」と仰りそうだが)
それでも、読んでいて、あぁ、絵本と子どもに全身全霊で向き合ってた人なのだな、とビシビシ伝わってきた。
それと同時に、子どもと大人の読み聞かせは「耳ではなく体全身で聞いているのだ」という考えに、深く同意した。本当にその通りだ。
子どもは、大好きな親が、保育者が、読み手が、絵本を読んでくれるのを、ただ物語を楽しんでいるだけではない。疲れている中でわざわざ自分の為に来てくれたとか、膝の上で温もりを感じるとか、息遣い、言葉遣い、全てを吸収している。子どもの成長はスポンジのようだと聞いたことがある。
全てを受け止めて吸収して、「ひとなって」いく。だから大人も、真剣に読み聞かせをしないといけない。ボランティアだからと甘い考えでは、子どもに失礼である。
久しぶりに大切なことを思い出すことができた。
ほかの本も借りてみたので、2月に読もうと思う。しかし文章量の数…とんでもないな…
